アマチュア無線

【いつかはHF】ゼロから始める、HF帯アマチュア無線局開局

アマチュア無線
悩むおじさん
悩むおじさん

いつかはHF・・・とは言うけど、HF帯アマチュア無線って難易度高そう・・・

かんりにん
かんりにん

やはり費用はどうしてもかかってしまいますね。

しかしVHF/UHF帯にはない魅力がありますよ!

悩むおじさん
悩むおじさん

免許の取得から始めたいのだけれども、かかる費用や時間ってどれくらいなの?

かんりにん
かんりにん

それでは、アマチュア無線の免許がない状態から、電波を出すまで、

どれくらいの費用とお金がかかるか、解説していきますね!

まず、HF帯アマチュア無線とは?

アマチュア無線にはいくつかの周波数帯があります。よく使われる周波数ではVHF帯で2mとも呼ばれる144mhz帯、UHF帯の430mhz帯があります。この2つはFMモードによる運用が中心で、ハンディ機など簡易な設備でも十分に運用できることから、人気があります。一方、HF帯とは3.5、3.8、7、10、14、18、21、24、28mhz帯の総称で、VHF/UHFに比べて遠くまで電波が飛びやすいです。

前述の通り、144/430mhz帯は人口が多いです。一見人口が多ければ交信しやすいのでは?と思うかもしれませんが、実際は違います。まず、144/430はいわゆるラグチューと呼ばれる、仲間内でのおしゃべりや、トラック・ダンプカー同士のおしゃべりによく使われています。特にダンプカーなんかは、ラジオのアンテナより長くて立派なアンテナが付いている車がありますが、あれがアマチュア無線などの無線用のアンテナになります。ただしすべてがアマチュア無線のアンテナというわけではなく、免許なしでも電波を出せるライセンスフリーラジオのアンテナを付けている車もあります。しかし中には無免許で電波を出していたり、もっと悪質なのはバンドプランを逸脱して電波を出している局も存在します。話を戻しますが、144/430はそういった身内の会話などが中心で、不特定多数の人に向けて電波を出している(CQを出している)局はあまり多くありません。前述の通り144/430は異常伝搬が起きない限りは、見通し距離での交信となります。つまり電波は飛んでもせいぜい100km程度。首都圏など人口の多いエリアならまだしも、地方だとなかなか交信相手が見つからないことがあります。いくらCQを出しても、誰も応答してくれないと悲しいですよね。誰も聞いていないんです残念ながら・・・。

一方、HF帯の代表的な周波数である7mhz帯は、曜日や時間帯を問わず常に複数の交信が行われています。土日やコンディションの良い日は空いている周波数を探すのがとても大変なほどになります。人口で言えば144/430の方が多いのですが、例えば7mhz帯ではコンディションがあまり良くない日でも300km以上は余裕で飛びますので、交信が成立する可能性が高いです。また、HF帯にはアマチュア無線に命を懸けている人が多い(比喩)ので、それもあると思います。もちろん私みたいにゆるゆるやっている人もいるので、その点についてはとりあえず心配しなくても大丈夫だと思います。

いきなりHFで大丈夫?

「いつかはHF」と言われるように、HF帯というのは費用面や設備面、伝搬特性などから、アマチュア無線の中でも特に難易度が高いと言われています。少なくともアマチュア無線入門の周波数ではありません。アマチュア無線の入門周波数といえば前述の通り144/430で、そこである程度鍛錬を積んでからHF・・・というのが正しい流れなのかもしれません。しかし、アマチュア無線が衰退する今、特に地方で144/430では交信相手を見つけるのに一苦労します。そういった状況では、HF帯をやるまでに飽きてしまうでしょう。また、交信の基本はどの周波数でも同じです。

そういう私も、最初は144/430で始めるつもりでした。しかしOMさんから「どうせHFでやりたいなら、最初からやってみるといいよ」ということを言われて、HF専用機を購入。で、実際に運用してみましたが、やはりすごい緊張しました。でもこれは144/430でも同じだと思いますので、別にHFが特別というわけではないと思います。そういう意味においては、いきなりHFに飛び込むことに心配はいらないと思います。

開局にかかる費用と設備

前述の通り144/430に比べて、HF帯はかかる費用が倍以上です。また、アンテナも大きくなるので、集合住宅に住んでいる方などは難しいかもしれません。まず、144/430mhz帯のみでアマチュア無線を始める場合の費用について書いてみます。

144/430mhz帯でかかる費用

3アマ取得費用(eラーニング)27,250円
無線局免許状取得費用2,900円
電波利用料(5年)1,500円
無線機(ハンディ機・FT3D)51,500円
アンテナ(X30)8,000円
合計91,150円

上記の金額は、最小構成ではありません。アンテナは固定タイプの一番安いもので、モービルタイプやハンディアンテナであればもっと安いです。また、無線機ハンディ機の上位モデルなので、エントリークラスのハンディタイプなら2万円前後からあります。なので最小構成なら5万円程度です。それでは次に、実際に私がHFの無線局を開局するまでにかかった費用を見ていきます。

3アマ取得費用(eラーニング)27,250円
無線局免許状取得費用2,900円
電波利用料(5年)1,500円
無線機(IC-7300M)128,000円
アンテナ(CHV-5α)28,000円
安定化電源(DM-330MV)16,000円
合計203,650円

ざっくり144/430mhzと比較して倍ですし、144/430の最小構成と比較すれば4倍程度になります。ちなみにこれももちろん最小構成ではなく、無線機はモービルタイプのものだともっと安いものがあります。ただ詳しくは後述しますが、安いものはオートアンテナチューナーがないので、オートアンテナチューナーを搭載している機種をオススメします。それから、固定機やモービル機を固定して運用する場合、直流安定化電源というものが必要です。家庭用コンセントは交流100Vですが、無線機は直流電源で動きますので、その変換のための機器になります。免許はどの周波数でも共通です。また、電波利用料と免許状の取得費用もどの周波数でも同じで、申請した周波数の数によっても料金に違いはありません。

免許は何級を取るべき?取得方法は?

アマチュア無線の免許は1級から4級まであります。級による違いとしては、許可される出力の上限の違いと、出られる周波数の違いがあります。何も免許がない状態で1級・2級を取ろうとするのは、一発勝負の国家試験のみとなり、問題の難易度もなかなか高いのでかなり難しいです。3級は国家試験のほかに、eラーニングというものがあります。これは(紙の本も送られてきますが)オンライン上でテキストを読み、最終試験のみCBTテストという、全国約280か所にあるテストセンターで受験するというものです。いつでも申し込み可能で、約半月~一か月程度で免許を取得できます。私もこのeラーニングで3級を取得しましたが、難易度ははっきり言って簡単です。ある程度テキストを読み込めば・・・誰でも受かると思います。あとは4級ですが、4級の場合は国家試験とは別に講習会というものがあります。1日または2日の講習会を受講し、修了試験に合格すれば免許がもらえます。最も短期間で取得可能ですが、講習会をやっている場所はそんなに多くないので、特に地方在住の場合難しいかもしれません。また、4級にもeラーニングがあります。あとは各級に設定されている国家試験ですが、最も安く取得できます。しかし難易度は最も高く、しっかりと勉強しないと4級でも受からないと思います。とりあえずまず最初の免許は3級または4級を目指すのが良いと思います。3級と4級の違いは、電信(モールス信号)ができるか否か、最大出力が4級は10W(30mhz以上は20W)、3級は50Wで、3級は18mhz帯に出れるが4級は不可、という違いがあります。もしeラーニングで取ろうとするならば、3級でも十分に簡単なので3級を目指すべきだと思います。逆に国家試験の場合は4級を目指すと良いかと思います。4級→3級へは、短縮講習会や短縮eラーニングもありますので、比較的簡単にステップアップ可能です。ちなみに、3級→2級へのステップアップにもeラーニングが用意されています。

免許の取得から開局までのタイムテーブル

それでは、いよいよ免許の取得から開局までどれくらい時間がかかるか、無線機やアンテナはどのタイミングで買えば良いかなどを解説していきます。なお実際に私が体験した免許の取得から開局までの記録については、改めて別記事にまとめたいと思いますので、今回はおおよその流れについて書いていきます。

免許の取得まで(eラーニングの場合)

まず、JARDのホームページからeラーニングの申し込みをします。申し込むと、1~2営業日くらいでeラーニングのログインに必要なIDとパスワードが送られてきますので、それが届き次第、すぐに勉強がスタートできます。また、数日経つとeラーニングと同じ内容の紙の本なども送られてきます。その中には免許の申請書も入っているので、早めに書いておくと良いでしょう。申請には顔写真が必要です。3アマのeラーニングは8つの項目があり、1日1時間程度勉強をすれば、およそ10日前後で一通り終わるのではないかと思います。1つの項目が終わるごとに中間試験があり、この中間試験ではすべて正解でないと進めません。しかし出る問題が変わったりすることはないので、2、3回やれば合格できると思います。すべての中間試験に合格すると、すべての科目から出題される、本番と同じ形式の試験を受けます。この試験までは自宅で受験します。この試験では、本番と同じ無線工学と法規からそれぞれ10問ずつ出題されます。この試験で両科目それぞれ6問以上正解すると、いよいよ最終の修了試験を受けることになります。修了試験では、全国にあるCBTテストセンターという場所で受けることができます。試験を受けることができる状況になると、試験を受けるために必要なクーポン番号が通知されるので、それを使ってCBT試験のホームページから予約をします。なお、本日から3日後以降の日のみ予約できます。

試験の当日は身分証明書が必要です。必要なのはそれくらいです。テストはパソコンで受けることになります。予約時間前でも、パソコンに空きがあればすぐに受けることができます。試験問題は無線工学と法規がそれぞれ10問ずつで、いずれも6問以上正解で合格です。おそらく中間試験や演習問題を何度も復習しておけば、簡単だと思います。試験時間は1時間ですが、見直しをしても20分あれば終わります。試験を受けてから数日~一週間で結果が通知されます。

合格通知が来た段階で無線機を買うのがオススメ

合格通知が来たら、無線機を買いましょう。ここから電波を出せるまでにはまだ一か月以上かかりますが、免許が無くとも無線機を買うことは違法にはなりません。受信のみであれば免許がなくても大丈夫です。局免の申請するときに無線機の技適番号が必要になるので、それまでに買っておく必要がありますが、まず免許証が来ないと申請ができないです。この免許証が来るまでに、だいたい合格通知が来てから3週間程度かかります。ですが無線機はできるだけ早く買っておくことをオススメします。というのは、まず電波を出す前に、アマチュア無線の交信はどうやって行われているのか?ということを知る必要があるからです。また、無線機の操作に慣れるということも必要です。なのでできるだけ早く無線機・アンテナを買って、開局するまでにできるだけたくさん受信してみましょう。だんだんと交信の基本や無線用語などが身についてくるはずです。

免許証の到着から局免の申請まで

eラーニングの場合、だいたい合格通知が来てから3週間程度で免許証が来ます。次にやることはいよいよ無線局開局の申請になるのですが、この申請には2つの方法があり、専用の用紙で申請する方法と、電子申請をする方法があります。ここでは、電子申請を使ったやり方について書いていきます。電子申請の場合、「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」に登録する必要があります。これがちょっと面倒で、IDとパスワードの発行申請をすると、「郵送で」IDとパスワードが届きます。これが届くまで数日~一週間程度かかります。なので登録すればすぐに申し込みができるというわけではありません。このID/パスワードの発行申請には免許証番号が必要なので、どうしても時間がかかってしまいます。

電子申請の準備が整ったら、いよいよ申請です。現在新品で販売されている無線機は大丈夫ですが、中古の無線機を購入したり譲り受けたりした場合、無線機が新スプリアス規定に適合しているかを調べる必要があり、対応していない場合は「確認保証」を受けないといけない場合があります。とりあえずその話は別の機会に書くとして、今回は技適があって新スプリアスに適合した無線機ということで話を進めます。申請というとちょっと難しそうに思えますが、技適がある製品の申請ならば結構簡単です。申請に必要なのは、まず名前と住所、常置場所(自宅なら自宅の住所で大丈夫です)あとは無線機の技適番号。これは無線機の裏などに書いてあります。あと50W以下であれば、「移動する局」にチェックを入れておきましょう。そうすればアンテナの形式などを書く必要もありません。おそらく説明書に「申請の書き方」が載っていると思いますので、その通りに書きましょう。

いよいよ開局

申請をして、問題がなければ二週間~三週間程度で審査が完了します。免許状の受け取り方法は3つあり、まず1つ目は所管の総合通信局まで直接取りに行くこと。これが最も速いですが、総合通信局まで遠いとなかなか行くのが大変ですし、平日しか開いていません。次に返信用封筒を別送する方法。これが最もよく使われる受け取り方法です。ステータスが「審査終了」になったら、返信用封筒に切手を貼り、自分の住所を書いたものを別の封筒に入れて総合通信局に送ると、免許状が送り返されてきます。そして3つ目は送料着払いという方法。600円かかりますが、一番手間がかかりません。審査終了になって数日すると免許状が送られてきます。そして送料・手数料を受け取り時に支払います。なおこの3つめの方法は、新規申請のみ利用可能で、変更申請などは利用不可です。免許状を受け取った時点で電波を出すことができます。おめでとうございます!

無線機の選び方

やはり無線をするにあたり、設備というものはとても重要になってきます。最小構成だと電波がなかなか思うように飛ばないこともありますので、そこは多少思い切って最初からある程度充実した設備を整えた方がよいでしょう。まず無線機。無線機を選ぶ際に気をつけてほしいのは、オートアンテナチューナーの有無です。まず、144/430では全く気にする必要はないんですが、特にHFの低い周波数、7mhz帯などでは、「SWRを下げる」ということが必要になります。「SWRを下げる」とは、無線機とアンテナの同調を取ることで、同調するとSWRが下がってきます。SWRが高いまま発射を行うと、電波が届かないだけでなく無線機やアンテナが故障してしまいますので注意が必要です。巨大なビームアンテナ・ダイポールアンテナで運用するなら話は別ですが、初心者がいきなり巨大なアンテナを立てるのは難しいと思うので、必然的に小型のアンテナで運用するかと思います。その際に、小型のアンテナの場合、アンテナと無線機の同調を取る、つまりSWRが下がる範囲というのが、非常にシビアになってきます。小型のアンテナの場合、だいたいアンテナの先端が伸び縮みするようになっており、これを調整することによりSWRを下げるわけですが、例えば私が使っている短縮ダイポールアンテナの場合、7mhz帯の中心である7.100に中心を合わせると、SWRが1.5以下になる範囲、つまり電波を発射できる範囲というのは、だいたいプラスマイナス0.025mhz、7.075~7.125程度の非常に狭い範囲でしか発射できません。オートアンテナチューナーは、多少同調が取れていなくとも、自動的にSWRを下げてくれる非常に便利な機能です。これを使えば、プラスマイナス0.05mhz、7.050~7.150程度まで同調を取ることができます。これがあるとないとでは大きな違いです。なので購入する際はオートアンテナチューナーを内蔵した無線機をオススメします。ちなみにオートアンテナチューナーを別付けで買うこともできますが、2万~3万と結構お高いので、ほかの機能なども考えると内蔵タイプをオススメします。

おすすめの無線機

ICOM IC-7300

私が購入した無線機になります。下のFT-991Aと悩みましたが、結局こっちにしました。選び方としては、ズバリ144/430にも出たいならFT-991A、HF帯だけならばIC-7300といった感じです。両方触ってみましたが、操作性に関してはIC-7300の方が上かなと感じました。あと一番いいのはリアルタイムスペクトラムスコープですね。現在合わせている周波数の前後の受信状況を把握することができます。これは空きチャンネルを探したり、CQを出している局を探すのにたいへん便利です。FT-991も同じような機能がありますが、どうもこの機能に関してはIC-7300の方が上のようです。IC-7300では「RFダイレクトサンプリング方式」という新技術を搭載しており、難しいことはよく分かりませんが、要は新しい技術で部品の数を減らし、その分低価格でより高品質なものになった・・・ということらしいです。

YAESU FT-991A

私がIC-7300と最後まで悩んだ無線機です。最初はこれを買うつもりでしたが、144/430に出るつもりがないならやはりIC-7300の方をお勧めしますね。逆に144/430にも出たいならばこれしかありません。アイコムにも144/430/HFの全部に出れるIC-7100というのもありますが、正直型落ち感は否めません。そのうち後継機種が出るといううわさもありますが果たして。HF帯だけに限って言えば、IC-7300の方がスペクトラムスコープや操作性などにおいて有利です。あとFT-991は画面が二回りくらい小さくて、表示もあまり綺麗ではなかったのもIC-7300にした理由です。また、値段もFT-991Aの方が1万円近く高いですね。ですがIC-7300とは別に144/430のリグを買うよりははるかに安いので、144/430に出たいならコレです。ちなみにFT-991AもIC-7300もオートアンテナチューナー内蔵なので安心です。

ICOM IC-705

アイコム最新鋭のHF機になります。こちらは持ち運びを前提に作られた「ポータブル機」で、アンテナチューナーはありません。また、最大出力は10Wまでとなります。固定機としては少々力不足という感じはしますが、最新鋭機だけあり液晶が綺麗で、おそらく操作性もIC-7300と同じかさらに上ですし、HF帯のみならず144/430にも出られます。ただ最新鋭機ということもあり、品薄が続いているようで、値段も少し高めです。IC-7300と1万円くらいしか違いません。もし頻繁に移動運用を考えているのであれば、このIC-705はオススメできます。逆にあまり移動運用は考えていないという方には、IC-7300またはFT-991Aがオススメです。

アンテナの選び方

アンテナに関しては、運用場所・方法によりいくつかの選択肢に分かれます。まず移動運用をメインにしたかったり、設置場所が狭いアパート・マンションの場合、モービル用アンテナということになってくると思います。一軒家でベランダなどにある程度の広さがある場合は、短縮ダイポールアンテナを上げることもできると思います。私も短縮ダイポールですが、それでも結構広い範囲の電波を拾えるので、よほどでなければこれで足りそうな気もしますね。あとは同じくベランダに設置できるタイプとしては、HF帯はもちろん144/430にも1つのアンテナで出ることができるグランドプレーンアンテナというものもあります。ただ性能に関してはたぶんダイポールの方が上ですね。街を歩いていると、一般住宅の屋上や屋根、庭などにどでかいアンテナが上がっていることがあります。それはだいたいアマチュア無線用のアンテナです。もちろん数十メートルあるような巨大なアンテナは何十万もしますし、設置工事やメンテナンスも大変です。なのでとりあえず、アンテナに関してはベランダに設置できるくらいの小型のアンテナを選んだ方が良いと思います。日本製の有名なメーカーといえば、ダイヤモンドアンテナ(第一電波工業)、コメットアンテナの2社が有名です。あとはアローラインという独特な形状をしたアンテナを販売しているサガ電子工業、大型のビームアンテナなどを販売しているナガラ電子工業などがあります。それでは、いくつかおすすめのアンテナを紹介していきたいと思います。

おすすめのアンテナ

コメット CHV-5α

私が使っているアンテナです。7mhz/14mhz or 18mhz/ 21mhz/28mhz/50mhzに対応。HF帯のアンテナにしては比較的小型の部類にはなるんですが、それでも横幅が3メートルくらいあります。ただアンテナの角度は変えることができ、基本的にはV字型にするんですが、それ以外にもL字や水平にして使うこともできるようです。性能は比較できないですがまあまあ良いと思います。組み立てもそこまで難しくありませんでした。ただ結構重いので設置は大変でした。14mhzと18mhzのラジアルは同時に取り付けることができず、どちらか片方を選択するという感じです。14mhzは2級免許以上でないと出られないので、18mhzでいいでしょう。

第一電波工業 HFV-5

上のCHV-5αとほぼ同じで、まさにCHV-5のライバルとも言えるアンテナです。出られる周波数の違いとしては、CHV-5αでは18mhzにも出られましたが、こちらのHFV-5では、18mhzのラジアルはないので出られません。それ以外は同じです。値段はこちらの方が高めです。

第一電波工業 CPVU-8

驚きの8バンドに出られるグランドプレーンアンテナです。3.5、7、14、21、28、50、144、430に出ることができます。HF帯ローバンドである3.5から、UHF帯の430mhzまで出られるアンテナです。上の2つに比べると結構お高いですが、これ1つで全部済むと考えればかなり効率的なアンテナだと思います。

コメットアンテナ UHV-9

モービル用のアンテナです・・・が、モービル用にしてはあまりにも大きすぎますね。こんなんを付けて車で走ったら、壊れてしまいそうです。なのでモービル用というよりは移動運用に適したアンテナだと思います。出られるバンドは、3.5、7、14、18、21、28、50、144、430の9つ。これ1つで全部賄えるアンテナです。しかし、小型であるがゆえに性能に難があるようで、また、値段的には初心者向きではあるものの、小型であるがゆえに調整が非常にシビアで、むしろ運用難易度としては玄人向きとも言えそうです。

まとめ・・・HF帯のハードルは結構高いけどいける!

ここまでHF帯に出るにはどれくらいの時間・費用が必要か、またどのような設備が必要かということを見てきました。やはり144/430mhz帯と比べると倍以上の費用がかかるということが分かります。また、設備についてもより大型の設備を導入する必要があります。なのでまずお金がないと開局できませんし、アパートやマンションなどに住んでいる場合、アンテナを建てる場所がなかったりするかもしれません。しかしこれらの条件がクリアできるのであれば、HF帯は魅力的な周波数です。なんといっても遠距離と交信できますし、まさに「アマチュア無線の醍醐味」を味わうことができるでしょう。ぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

いかがでしたでしょうか?この記事が参考になりましたら、ぜひブックマーク&SNSシェアをよろしくお願いします!

コメント

  1. 水凪紫 より:

    周りが結構無線の免許持っていますが、なるほどと良く解りました。あと電波とか全く解りませんが何となく理解出来る謎。
    私は現状電話とかでいいカナw

    • はるつばめはるつばめ より:

      意外と無線の免許持っている方多いですよね。私の周りでも実は結構いました・・・。
      普通に会話するなら携帯電話で十分なんですが、無線は無線で違った楽しみがありますね。。。

タイトルとURLをコピーしました