OPPO Find N レビュー【小型フォルダブル】

皆さんこんにちは~。今回は、2021年12月に発売された、OPPO初のフォルダブル端末「OPPO Find N」を購入しましたので早速レビューしていきたいと思います!実は私、OPPO端末も初めてならばフォルダブル端末も初めてで、ちょっといろいろと初体験が多かったですが、これはこれでアリかな!と感じました。

目次

OPPO Find Nのスペック

製品番号PEUM00
SoCQualcomm Snapdragon888
重量275g
寸法132.6×73.0×15.9 (mm)
メインディスプレイ7.1インチ WUSXGA AMOLED
サブディスプレイ5.49インチ FHD AMOLED
リフレッシュレートメイン:120Hz  サブ:60Hz
メインカメラIMX766 50MP 1/1.56インチ f/1.8 OIS
超広角カメラIMX481 16MP 1/3.09インチ f/2.2
2x望遠カメラS5K3M5 12MP 1/3.4インチ f/2.4
インカメラIMX615 32MP 1/2.8インチ f/2.4
構成8GB+256GB(7699RMB)
12GB+512GB(8999RMB)
RAMLPDDR5
ストレージUFS3.1
生体認証側面指紋認証〇 顔認証〇
バッテリー容量4500mAh
黒 / 白 / 浮光(12+512のみ)
充電規格Super VOOC 44W
OSColor OS12(Android11)
対応バンド
(4G)
B1/B2/B3/B4/B5/B6/B8/B12/B17/B18/B19
B20/B26/B28A/B34/B38/B39/B40/B41/B66
対応バンド
(5G)
n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28A/n38/n41/n66
n77/n78

折りたためること以外はこれといって特筆すべき点がないスペックです。ただ価格に注目。最小構成である8+256GBは7699人民元と、フォルダブルにしてはかなりの激安価格となっています。フォルダブルであることや、12+512との価格差、7699という微妙な数字の価格設定から考えるに、8+256GBモデルはかなり利益率が低いのではないかと推測できます。カメラに関してはHuawei Mate X2などと異なり、ミドルレンジ並みのスペックとなっています。ただしフラッグシップモデル(???)にも採用されているIMX766にOISがしっかりと搭載されているので、決して悪くはありません。2x望遠は邪魔ですね。消えてほしいです。インカメラはメイン、サブディスプレイともに搭載されています。1/2.8というインカメラにしては大きめのセンサーを搭載しています。4G対応バンドですが、日本の必須バンドにはすべて対応しています。しかしVoLTEが使えないのでその点は注意が必要です。Find Nは、2022年4月時点で中国版しかありません。日本版はおろかグローバル版もありません。

開封

外箱です。左が本体で、右がケースになります。ケースは初回予約特典として配られたものになります。どちらの箱もとても高級感があり、サイズ的にもとても大きいです。本体の箱はiPhoneの箱3箱分くらいだと思います。

箱を開けるとまず本体が入っています。そして箱のギミックが凄いです!箱を開けると箱の中が斜めにせり出してきます。これまで買った中でこんなギミックを搭載しているのは初めてです。さすが、7000元超えの高級端末なだけあります。スマホ本体は折りたたんだ状態ではなく、開いた状態で入っています。

端末が入っている上蓋を取ると、充電器や保証書、ケーブルが入っています。

付属品一覧です。充電器、USBケーブル、説明書、保証書一式、SIMピンです。中国メーカーでは多くのスマホに付属しているケースは付属していません。(前述のケースは初回予約特典で付属品ではありません)。また、こちらも多くのスマホで付属しているイヤホンもありません。フィルムに関してはメインディスプレイ、サブディスプレイともに最初から貼り付けられています。構造が特殊なスマホなので、純正品以外の物に貼りかえるのは止めた方がよさそうですね。ちなみに、中国版なので説明書類はすべて中国語となっています。

初期予約特典のケースはこんな感じです。ただケースが入っているだけなのに、めちゃくちゃ豪華な箱です。そして箱だけでなく、ケースの質感も最高です。フォルダブルという特殊な構造のため、ケースは2つに分かれています。

外観

メインディスプレイ面です。本当に折り目がありません。そんなん当たり前やろ!と思いがちですが、フォルダブルで一番よく売れているであろう、Galaxy Z Fold3なんかはきっちりと折り目があります。折り目のほとんどないフォルダブル端末はこれまでHuaweiくらいしかありませんでした。ちなみにGalaxy Z Fold3は発売数か月でメインディスプレイが破損する故障が相次いでおり、そのあたりでも不安がありますね。少なくともフォルダブルの技術としては、SamsungよりOPPOの方が上と言っていいと思います。

あと前述の通りサブディスプレイ、メインディスプレイの両方にインカメを搭載しています。これは果たして必要だったか?もう一度考えるべきと思います。例えばGalaxy Z Fold3は、メイン画面のインカメは画面下インカメでした。大画面にできるのがウリのフォルダブルですから、正直メインディスプレイ側のカメラは不要というか、搭載するにしても画面下インカメにするべきかなと思います。さらに言うとサブディスプレイ側のインカメはもっと不要です。というのもメインディスプレイを展開したとき、反対側にはサブディスプレイとリアカメラがあります。つまり、リアカメラとサブディスプレイを使った自撮りが可能なのです。この機能はもちろんFind Nのカメラアプリにも搭載されています。どう考えてもわざわざサブディスプレイにインカメは必要ないです。・・・まあ、普段インカメを全然使わないので、要らないと感じるだけかもしれませんが・・・。

折りたたんだ状態の上部です。隙間がなく、ピッタリと折りたたまれます。これも当たり前やろ!と思われがちですが、やはりGalaxy Z Fold 3なんかは内側に隙間があります。こちらもやはり隙間がないフォルダブル端末はHuawei端末くらいしかありませんでしたので、すごい技術ということだと思います。

折り畳み部分です。ここにOPPOの技術力が詰め込まれているんですね。ただ素人にはよく分かりませんでした・・・。

画面を点けると折り目は全く目立ちませんが、ディスプレイをオフにすると、ディスプレイが波打っているのが分かります。Galaxy Z Fold3はいかにも「折り目」という感じですが、Find Nは折り目というよりはディスプレイが波打っているという感じです。

折り畳み時の右側です。ここがかなり不満です。音量調整ボタンと電源ボタンの位置が同じ位置に並んでおり、とても操作しにくいです。音楽を再生していて音量を変えたいだけなのにロック解除されてしまいます。OPPOの端末の多くはAndroid端末にしては珍しく、左側面に音量ボタンを配置していますが、フォルダブルでこれはどう考えても設計ミスです。そんなどうでもいいこだわりなんか捨てるべきでした。Find Nは折りたたみ時に操作しやすいアスペクト比なだけに、折り畳み時の操作性についてはもっと考えてほしいと思います。

画面展開時の下部です。両側にスピーカーがあるステレオスピーカーとなっていますが、音質はそこまで良くありません。良くも悪くも普通くらいだと思います。上部にはスピーカーがありません。背面側にUSB-C差込口、リアディスプレイ側にSIMスロットがあります。

折り畳み部分を側面から。DESIGNED FOR FINDという文字が入っています。質感は本当に最高です。

実際に使ってみた感想

サイズ感

サイズ感は本当にちょうどいいと思います。折りたたみ時は片手で操作できるサイズ感です。Galaxy Z Foldシリーズはメインディスプレイ展開時にちょうど良いアスペクト比になるようになっているため、折り畳み時は画面が非常に細長くなってしまいます。一方、Find Nは折りたたみ時のアスペクト比が多くのスマホと同じ18:9になるため、折り畳み時には片手操作でも指が上へ届きます。折りたたみ時の画面サイズは5.49インチとなり、これは私も持っているiPhone 8 Plusとほぼ同等のサイズです。ただしiPhoneとは違ってホームボタンなどがないので全体のサイズとしては一回り小さいくらいです。全体のサイズとしてはiPhone13 miniとほぼ同じくらいのサイズになります。

展開時はさすがに片手で持つのは厳しいです。頑張れば持つことはできますが、操作するのは難しいですね。ただこれは他のフォルダブルでも同じなので当然だと思います。

日本で使えるかどうか

まず、日本語にはしっかりと対応していますが、フォルダブルの独自機能周りの日本語は少しだけ怪しいです。それ以外は日本に進出しているOPPOなだけあり、しっかりと対応しています。また、前述の通り、Band1、Band3、Band8、Band18、Band19といった日本の必須バンドにはすべて対応しています。問題はVoLTEです。Find Nは発売当初、日本のキャリアのVoLTEにはすべて対応していました。しかし、2022年3月頃に配信されたアップデートで、なんと日本のVoLTEを塞ぐという暴挙に出ました。日本版ではないので文句を言えないのは重々承知していますが、それでもやはり最初はVoLTEが使えたのに、途中で使えなくなってしまったのはショックでした。幸いにも私はVoLTEが塞がれる前にアップデートを止めることができましたが、やはりこれからアップデートができないというのは痛いですね。

AnTuTuベンチマークスコア

上がメイン画面でAnTuTuをした時、下がサブ画面でAnTuTUをした時です。リフレッシュレートなどの違いで得点が異なってきています。それにしてもメイン画面でやった時の85万というスコアは驚異的です。というのもFind NのSoCはSnapdragon888なんですが、Snapdragon888だと80万点前後が普通で、私が測定したスコアでもMi11 Ultraでは82.8万でした。この85万という数字はSnapdragon888というよりは888+の数字に近いです。Snapdragon888+を搭載したvivo X70 Pro+では86.3万、Honor Magic3 Pro+では84.3万でしたので、Find Nはそれに匹敵するスコアということになります。なぜこのような高いスコアになるのかはよく分かりませんが、ディスプレイのサイズが関係あるのでしょうか?

UIなどについて

Find NのUIはとても使いやすいです。特に画面分割。上から下へ2本指でスッとなぞると画面分割ができます。画面分割した後は左右の画面の比率を変えるのもとても簡単にできます。このあたりは本当に使いやすくていいと思います。

また、4本指でピンチインすることにより、フローティングウィンドウを作ることもできます。基本的にほとんどのアプリでこのフローティングウィンドウを使うことができます。ただし、Youtubeだけはバックグラウンド再生機能がYoutubeプレムアムの機能となっているせいか、フローティングウィンドウができないようになっていました。フローティングウィンドウに対応していないアプリは「互換性に問題があり、正常に表示されないことがあります」という文字は出てくるものの、ほとんどのアプリは正常に動作すると思います。

画面分割とフローティングウィンドウを同時に使うことも可能で、こうすれば3つのアプリを同時に開くことが可能です。実用性はいまいちかもしれませんが、3つ同時に開けるのは面白いですね。

このようにTwitterとYouTubeを同時に開けばとても便利です。Find Nの真骨頂は画面分割にあると思います。

指紋認証の精度はとても良いです。やっぱり精度は画面内より側面ですよね。ただ個人的には画面内の方が使いやすいかなあという感じです。ただ画面内指紋認証は側面よりお金がかかる上に精度は下がるので、よく考えたら側面の方が良いのかも???

バッテリー持ち

バッテリー持ちはあまり良くありません。サブディスプレイのみを使うならば結構持ちますが、頻繁にメインディスプレイを使うとすぐになくなります。ただでさえ爆熱なSD888にフォルダブルなのにバッテリー容量は4500mAh「しか」ありません。普通の端末なら十分な容量ですが、888でフォルダブルだと足りません。

カメラ

リアカメラは3眼構成で、メインカメラがOPPOのスマホで飽きるほど見たIMX766、超広角が16MPのIMX481、2x望遠が12MPのS5K3M5となっています。カメラ周りのデザインはとても良いと思います。メインカメラの周りの赤い丸もアクセントが効いていて良い感じですし、カメラハウジング周りも滑らかな曲線を描いており、Find Xシリーズにも近いようにも見えますが唯一無二のデザインという感じがします。

カメラのスペックはミドルレンジ並みといった感じです。メインセンサーこそFind Xシリーズでも使われているIMX766ですが、超広角や望遠はセンサーサイズが小さい汎用センサーとなっています。(もっとも、Find X5 Proの2x望遠も同じセンサーですが・・・)

実際に撮影してみた感想としては、カメラフラッグシップに比べたらさすがに弱いものの、それでもミドルレンジ以上はあるかな?という感じです。悪くはありません。

Find Nでは、「フォルダブルならではの撮影方法」が体験できます。本体を半分折って、このように三脚不要で端末を安定させることができます。この撮影方法にはUIもしっかり対応しており、このように下画面にシャッターやモード切替スイッチなどが出てきます。ただし、この場合サブディスプレイを地面につける形になるので、画面が傷つかないか少し不安になりますね・・・。

PROモード(マニュアルモード)のほか、マニュアルモード、スローモーション、タイムラプス機能などがあります。必要最低限度の機能は揃っています。

動画は最大で4K60fpsまで撮影可能。vivoとは違い、中間望遠で4K動画を撮影することが可能でした。

夜景モードもあります。夜景モードでも超広角・中間望遠を使うことが可能です。また、三脚検知モードもありますが、自動的に検知するのではなく、手動でオンオフを切り替えます。これにより星空などを撮影することも可能です。

画面を広げた状態では、プレビューを左側に大きく表示させながらの撮影も可能です。フォルダブルならでは。

AIも搭載しています。あとは50MPモードもありますし、もちろんHDRもあります。HDRはオート、強制オン・オフが可能です。

このようにすると、リアカメラでの自撮りが可能になります。これはフォルダブルならではで、強いですね。これができるのでサブディスプレイにはインカメ不要だと思うのですが・・・。

それでは、ここからは作例を載せていきます。

上の写真は超広角です。

ポートレートモード(2x)です。2x中間望遠はポートレートモードのみにおいて有用です。

星空も一応撮れます。ただ1/1.3センサーには負けると思いますが・・・。撮影時のコンディションもあまり良くなかったのでこんな感じです。

ちなみに標準カメラアプリではなくGCamを使って撮影するとこんな感じです。やはりGCam強いですね・・・。

左上から、1x→3x→5x→10xです。ペリスコ望遠がないので、望遠は強くないです。ただ、2x中間望遠でも4K動画を撮影できるのは良いと思いました。vivoは撮れないので・・・。

上がFind N、下がMi11 Ultraの写真で、いずれも4.9xで撮影しました。Find Nは2x望遠、Mi11 Ultraはメインカメラからのデジタルズームになりますが、圧倒的にMi11 Ultraの方が解像度が高いです。はっきり言って中間望遠は不要だと思いますね。vivoとか4Kで撮れないスマホは特に。中間望遠を付けたところで解像度はメインカメラのデジタルズームに負けるということです。唯一ポートレートモードでは2x望遠が活躍しますが、ぶっちゃけ無くてもそこまで変わらないのでいらないですね。

まとめ・・・削るべきところを削った「庶民向けフォルダブル」

Find Nは中国国内価格で7699人民元(日本円で約15万円)と、フォルダブル端末では最安レベルの値段となっています。Find Nが出るまでは10000人民元(日本円で約19.5万円)を超える端末がほとんどで、フォルダブルで最もよく売れているGalaxy Z Fold3なんかは日本価格で23万円でした。それに比べてFind Nが安いのは「小型だから」というのが一番の理由ですが、それ以外にも削れるところは削ってこの価格を実現していると思います。まずは付属品。中国メーカーのスマホでは、イヤホンやケースが付属するのが普通ですが、Find Nでは付属していません(ケースのみ初回特典で付属)。外箱は本当に豪華ですが、それ以外を削っています。それからカメラ。超広角、望遠を性能控えめの汎用センサーにする一方、メインセンサーはそれなりの性能があり、フラッグシップモデルでの採用実績もあり、最も最適化されているIMX766を搭載。これによりカメラにかける費用を抑えながらも必要十分なカメラ性能を実現しています。あとはSoC。このFind Nが発売された時点では、すでにSnapdragon888+を搭載した端末が発売されており、さらにFind Nが出た直後には2022年のフラッグシップSoCであるSnapdragon8 Gen1も出ていました。しかしそんな中でもあえてSnapdragon888無印を搭載したのは、うまいことコストカットしたと言えそうです。というのも888と888+では性能に大きな差はなく、発熱問題も最適化や冷却性能の強化により発熱があまり気にならないレベルまで来ているからです。さらにコストを下げるならSnapdragon700番台という選択肢もありますが、これだと性能が大きく下がってしまいます。そういう意味でSnapdragon700番台でもないのもポイントが高いです。888無印はまさに性能を下げすぎず、コストカットも可能だったまさに最適解なSoCだったと言えるでしょう。それ以外にもサブディスプレイを比較的安価な60Hzディスプレイにしたり、スピーカーを下部のみに搭載したり、充電速度をやや控えめな44Wにするなど、多くの人があまり気にならないであろう箇所を中心にコストカットを行っています。すべてに妥協をしないという選択肢もあると思います。しかし、そうするとMate X2のように、20万~30万円は確実に超えてしまいます。そこはメーカーの判断ですが、こういった庶民でも手が届くフォルダブルというのは、まさに待ち望まれていたスマホだと思います。爆売れして品薄状態が長く続いたのも頷けます。

反面、欠点も多くあると感じました。一番気になったのは、電源ボタンと音量ボタンの配置。折りたたみ時にこの2つのボタンが横並びになってしまい、非常に操作がしにくいです。さらに電源ボタンがやや凹んでいるので、折り畳み時に電源ボタンを触ろうとするとどうしても音量ボタンに手が当たってしまいます。ここは他社と同じように、電源ボタンと音量ボタンを片面に集中して配置する構造にすべきだったと思います。それから画面が埃まみれになるのも気になります。折りたたみ部分に磁石が使われているからなのか、マグネット式のワイヤレス充電を採用しているからかは不明ですが、とにかくサブディスプレイが埃まみれになります。部屋を掃除しろ!というのはその通りなんですが、他のスマホは埃まみれにならないので、やはり気になります。そして何より、日本のVoLTEがなくなってしまいました。私はVoLTEがあるつもりでこのスマホを買ったのですが、手元に来るまでのアップデートでVoLTE消滅のお知らせを聞いてショックでした・・・。海外版のスマホですし、VoLTEがないのは仕方がないことではあるんですが、いきなり消滅するのは・・・。二度とOPPO端末など買うまいと思ったのが正直なところです。

さて、賛否両論ありそうなのが画面のアスペクト比です。Find Nは他のフォルダブル端末と異なり、折り畳み時は普通のスマホと同じディスプレイサイズ、画面を広げればほぼ正方形のアスペクト比になります。確かに折り畳み時は非常に使いやすいです。しかし、広げたらほぼ正方形になります。例えば動画を見る場合、6.8インチ級の大きめのスマホと大して変わらないという印象です。確かにブラウジングやTwitterなどは多少便利になると思いますが、操作感が普通のスマホと全然違うので慣れるのに時間がかかります。この画面比率は正直、動画を見たり、webブラウジングをするときはあまり恩恵がありません。しかし、画面分割をすれば超便利な端末に早変わり。折りたたみ状態で普通のスマホと同じアスペクト比ということは、画面を広げた状態で画面分割をすれば、自然なアスペクト比でアプリを2つ開くことができます。これは他の端末にはない強みです。例えば動画を見ながらTwitterしたり、ブラウジングをしながらゲームをしたり、組み合わせは無限大。ここは本当に便利でした。素晴らしいと思います。

Find N

こうすればYouTubeで動画を見ながらTwitterで実況できます。この2つのアプリの比率は自由に調節ができます。また、分割した画面内でフルスクリーン再生も可能です。本当にFind Nの真骨頂は画面分割だと思いますね。

・フォルダブルにしては安価

・メインカメラがIMX766

・折り目がない(これはマジで素晴らしい)

・折り畳み時に隙間がない

・使いやすいUI

・箱が豪華(これもポイント高い)

・指紋認証の精度が良い

・画面の展開時は微妙に使いにくいサイズ

・サブディスプレイが埃まみれになる

・ケースとイヤホンが付属していない

・(折り畳み時)電源ボタンと音量ボタンの位置が悪すぎる

・超広角・望遠のカメラが貧弱

・重い(ある程度は仕方がないけど・・・)

・パンチホール(インカメ)、本当に必要?(特にサブディスプレイ)

・電池持ちはあまり良くない

・VoLTEがなくなった

とにかくVoLTEがなくなったことがショックすぎて、このレビューのすべてが本当の実力よりマイナス寄りな評価になっているのは否めないかもしれません。フォルダブルにしては相当安いですし、折り目もなくフォルダブルの機構についてはOPPO初のフォルダブルにしていきなり満点と言えると思います。ただし、アスペクト比に関しては不満に思う人も多いと思うので、Find N2があるならば、Galaxy Z Fold3と同じような長方形のアスペクト比の機種もあると良いと思います。とにかくフォルダブル周りの機構に関しては本当に素晴らしいので、それ以外もコストカットせずに10000人民元超えのスマホを作ってもかなり売れるのではないかと思いました。とはいえこのクオリティのフォルダブルをこの値段で発売できたOPPOは素直に素晴らしいと思いますし、そういう意味でFind Nは名機だと思います。ですが、やはり個人的にはVoLTEの件が残念過ぎたので、今後またOPPOの端末を買いたいか?と言われたら、ノーかなと思います。Find X5 Proは国内で発売されないらしいですし、そのFind X5 Proはフラッグシップにはあるまじき1/1.5インチ級センサー+ペリスコなしで、さらにOPPOグローバルのTwitterアカウントはスマホで撮影していない写真をあたかも「スマホで撮りました!」的な感じでツイートしてますし、個人的に最近OPPOの印象は最悪です。まあ最初からVoLTEがなければ買ってないですし、まあ珍しい端末に触る機会を得て良かったなあと前向きに捉えたいと思います。最後に一言いいですか?vivo X Foldが欲しい!

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この記事を書いた人

趣味のサークル「進電舎」サークル主です。もともとは鉄道が好きでしたが、そこから貨物列車へ興味を持ち、今では貨物列車の同人誌を執筆しています。この他にもバス、飛行機、競馬、競艇、アマチュア無線、ガジェットなど、「広く浅く」趣味を楽しんでいます。おかげで1日が24時間ではとても足りません。

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